MacとParallels12によるWindows10開発環境の構築について
Mac(USキーボード)とParallels Desktop 12 for MacによるWindows10日本語開発環境の構築について、整理しました。(2017/1/16現在の情報です)
★私の環境
MacBook Pro mid2014 256GB SSD
OS : macOS Sierra 10.12.2
Parallels Desktop 12 for Mac Pro Edition
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Windows 10 Pro x64 (Windows 8.1 Proからのアップグレード)
Visual Studio Community 2015 (Windows10 VC++環境構築)
★最初にやるべきこと
1. SSDに十分な空き容量を確保すること
前述の環境を構築するとWindows10仮想環境だけで46GB程容量が必要となります。
iOS,Androidクロスプラットフォーム開発を行うのであれば、80GB程必要となると考えた方が良いです。また、外付けSDHCカード上に環境構築をしたこともありますが、性能的に実用的ではありませんでした。
2. iCloud Driveの設定変更(必須ではありません)
Mac OSのデフォルトでは、iCloud に"デスクトップ フォルダ"と"書類"フォルダが自動的にバックアップされます。つまり、単純にインストール作業を行っていくと、iCloudとiCloud Driveフォルダにイントールしたものがすべてバックアップされてしまいます。そのため、iCloudにバックアップされないように設定変更を行います。
(1) システム環境設定 → iCloud をクリックして設定ウィンドウを開く
(2) iCloud設定ウィンドウ → iCloud Driveのオプションボタンを押下
(3) "デスクトップ フォルダ"と"書類"フォルダ のチェックをはずす
以上
★環境構築
1. Parallels Desktop 12 for Macのインストール
手順は省略します。ライセンス登録は忘れずに
2. Windows10 ISO イメージのダウンロード
Windows 10 ISO (Microsoft公式サイト)からダウンロードします。
なお、エディションの選択が必要ですが、通常は"Windows 10"を選択しておけば問題ないと思われます。
3. Parallels上で、Windows10仮想環境作成
メニューのファイル→新規作成で DVD/イメージファイルから〜を選択すれば、
上記2.でダウンロードしたISOイメージを自動的に見つけてくれるので、それを選択するだけです。
すると、Windowsのライセンスキーの入力がインストール前に求められますので、準備しておいて下さい。
Windows仮想環境が起動できるようになると、いろいろ設定をいじりたくなる気持ちは良くわかるのですが、最初にやることはWindows Updateです。
(1) 左下隅にあるWindowsアイコンをクリック
(2) 2つ上の歯車アイコン(設定) をクリックして、Windowsの設定画面を開く
(3) 更新とセキュリティを選択して、Windows Updateを選択すれば完了です。
5. キーボード設定の変更 (USキーボードの場合のみ)
上記4. までの時点で、Windows10はAppleのUSキーボードを正常に認識していません。そのため、”@”が入力できない等、実用には耐えない環境です。
以下の手順で、USキーボードの設定を行います。
(1) コントロールパネルを開く
メニュー → Windowsシステムツール → コントロールパネル
(2) 時計、言語、および地域 → 入力方法の変更 を選択
日本語とEnglish(United Kingdom)、English(United States)の3つのボックスがあり、United Kngdomの方に、parallesのApple日本語キーボードらしきキーボードレイアウトが登録されていると思います。
イギリスの方には申し訳ありませんが、
①English(United Kingdom)はボックスを選択して、削除します。
②English(United States)の方にはキーボードレイアウトが登録されていませんので、ボックスの右側にある”オプション"を選択
③真ん中の入力方式に、United States(Apple) - paralles を選択して、設定します。
すると言語パックのインストールが始まりますので、これが終われば完了です。
これで、@の入力だけではなく、通常のMacと同様に、command+スペースキーで日本語入力の切り替えが行えるようになります。
注記:Windows10起動時の初回だけ、IMEの言語表示部分"A"をクリックして”あ"にする必要があるようです。
以上、長文となりましたが、後はお好みの開発環境をインストールして下さい。